Q:敷金を返還しない敷引特約とはどのようなものでしょうか
敷引特約とは、敷金の性質を有する敷金や保証金のうち、予め定めた一定額を控除し、これを賃貸人が取得する旨の特約をいいます。 敷引特約の趣旨としては、①目的物の通常損耗費用の補填、②賃貸借契約成立の謝礼、③更新料の補充、 […]
Q:不動産の賃貸借契約において,期間内に解約があった場合,違約金条項に基づいて違約金は請求できるでしょうか。
不動産賃貸借契約において、契約期間途中で賃借人からの解約を禁止したうえで、契約期間途中で賃借人から解約又は解除があった場合に、賃借人が賃貸人に違約金を支払わなければならないとする特約自体は有効です。 もっとも、契約期間 […]
Q:建物賃貸借契約の期間について,賃貸人側,賃借人側で気をつけることはありますか。
賃貸借契約において、法律上、期間の定めは必須の要件ではないものの、貸主や借主ともに関心があるところだと思います。今回は、比較的多い建物の賃貸借について、貸主側と借主側の両側面から気をつけていただきたい箇所をざっくり説明 […]
Q:「学生に建物を貸した際、契約書に『借主の負担で原状に復旧する』と記載した以上、全ての建物原状回復費用を借主に負担させることができるのでしょうか?」とある不動産会社からこのような相談を受けました。本当に原状回復費用の全てを借主負担にさせることができるのでしょうか。
1 通常損耗と特別損耗 通常の賃借物の使用に伴う汚損・損傷(通常損耗)は、賃料支払と対価関係にあります。通常の使用をしている限り、汚損・損傷を回復するための費用は賃料に含まれているといえ、原則、通常損耗は賃貸人負担とな […]
Q:「賃料をずっと支払っていないのだから、どうにかして賃借人を追い出したい。」どのような方法があるのでしょうか。
A:不動産賃貸借において、このような相談が多数あります。 結論から言いますと、任意の交渉が難しいようであれば裁判等の法的手続きを選択する以外に解決する方法がありません(もちろん、諦めるという方法もありますが。)。しかし、 […]
Q:「私は、中小企業の代表取締役をしているのですが、65歳を迎えて、最近、回りの人から、今後、事業をどうするのか考えておいた方がいいよと言われるようになりました。事業を承継するには、具体的にどういう方法があるのでしょうか?いつから準備した方がいいですか?」
A:事業承継とは、会社の経営を、後継者に引き継ぐことです。誰を後継者とするかによって、大きく3つの類型に分類することができます。 ①親族内承継 現経営者の子供(息子や娘)等の親族に承継させる方法です。 【メリット】 ・一 […]
Q:「私は、自分が代表取締役を務める会社の株式を全て保有しているのですが、このまま死んだら、会社にとってどんな不都合があるのでしょうか。妻はすでに亡くなっていて、息子が3人います。長男は、会社の経営を手伝ってくれているので、いずれは、長男に会社を継がせたいと思っています。」
A:まず、相談者が亡くなられて、相続が開始すると、その時点から、相談者の財産は、相続人に承継することになります(民法896条)。相続人が複数人いる場合は、相続財産は、共有となります(民法898条)。 株式は、金銭的な価値 […]
Q:小規模な閉鎖会社や特定有限会社で、社長が死亡し、跡継ぎが相続する場合、どのような対応が必要になるのでしょうか。
A:中小企業においては、取締役社長を務める父が亡くなり、その子が跡を継ぐ、ということがあります。父の財産については相続が発生しますが、取締役社長の地位をそのまま相続することはできません。このような場合にはいかなる手続をと […]
Q:会社と取締役が、在庫商品を引き取るなどの契約を行ったり、保証をしたりする、いわゆる利益相反取引は問題ないのでしょうか。
A:利益相反取引とは、取締役が会社利益を犠牲にして、自己又は第三者の利益を図るような取引のことをいいます。このような取引を取締役が行う場合は、会社が損害を受けるおそれがあるため、株主総会または取締役会の承認を受けることが […]
Q:特別利害関係を有する取締役とはどのような取締役で、取締役会はどのように行えばいいのでしょうか。
A:「特別利害関係を有する取締役」は、取締役会の議決に加わることができません(会社法368条2項)。また、取締役会決議の定足数は、「議決に加わることができる取締役の過半数」の出席となっています(会社法369条1項)。さら […]